ウィズコロナの現状、従来の結婚式の形はむずかしくなってしまいました。一緒に食事をして、一緒に笑い合い、一緒に泣いて、ハグしあうことも今はできません。しかし物理的に距離をおかなくてはならなくなったからこそ見えてきた「結婚式」の本質。いち早く行動をおこしてくださった新郎新婦様に学ばせていただき、アフターコロナ時代にこれから結婚式がどうなっていくのかの未来予想をしてみました。
結婚式の本質に絞るシンプルスタイルになる!
物理的に距離をおかなければなければならないことで、逆に、お互いへの思いや絆をどうしたら形にできるか?が問われる今。
コロナ時代がおちついたら、ある程度は リアルに人が集まる形にもどっていくとは思いますが、コロナ以前の、豪華な食事や、エンタメ性、空間や装飾のビジュアル性にスポットがあたる結婚式は アフターコロナ時代には、だんだん支持されなくなっていき、よりシンプルになり
「心」に響くこと、「本質」に絞ること
が問われる時代になる と思います。
本来の「祝う」「感謝する」「未来ビジョンを描く」という3つの本質にフィーチャーし、必要ないものは ばっさりなくす、という選択をする新郎新婦様が いまよりもっと増えることでしょう。
セルフプロデュースする人が増える!
コロナ以前から少しずつ多くなってきていたセルフプロデュースのウェディング。もっとも、もともと結婚式が商業ベースに乗る前の時代は、家族や近所の方々が準備するものでしたので、それが本来なのだとは思います。海外でも 家族や友人が準備してくれるスタイルはむしろポピュラーです。
コロナの緊急事態宣言中に、自分たちでオンラインウェディングを実現した新郎新婦様たちがいらっしゃったのをみても、本質にしぼってシンプルなものにすれば、十分自分たちだけで結婚式ができることに気づいた方が多かったのでは。
家を建てるのにも、丸ごと大手の建築会社にお願いするのではなく自分たちでやれないところだけプロにお願いして、できるだけコストを抑え自分たちが手がけた愛着や自由度を重視する方が増えてきていますね。
結婚式も ポイントに絞って プロの助けを借りる、というスタイルがこれからは ますます増えていくことでしょう。
場所という束縛から解放される!
建築家の隈研吾さんがアフターコロナの時代を語った言葉にハッとしました。
「場所という束縛から解放される時代が来た」
仕事をするのにも、何かをするのにも、リアルに物理的に一箇所に集まる必要はないことに気づいて、会社に勤務するスタイルを捨てる企業もでてきました。
もちろん 製造業や 農業など その場所でしかできない大切な仕事もたくさんあるけれど 一箇所に集まる必要がない仕事もたくさんある。つまり都心に集中しがちなライフスタイルが変革を迎えようとしているのです。
ということは、住んでいるところがバラバラになります。満員電車にのることよりも、自然環境のよい場所に住むスローライフを選んで自分らしく働く人が増え、リアルに集まることよりも「リアルタイム」に集うこと に みんなが慣れていくことになるでしょう。
それにともない、ますます、オンラインのシステムやサービスが発達し、場所からの解放にさらに拍車がかかるであろうと予想しています。
数回あるのがあたりまえになる!
すでに 親族と友人、海外と帰国後、など 結婚式を2回、前撮りをあわせると3回、と 数回にわたって結婚式を行う方が増えています。
一度にたくさんの人数をあつめて一生に一回だけ、という従来の結婚式のあり方ではなく、ゲストにあわせて、あるいは自分たちのやりたいスタイルで、数回にわけて結婚式を行うスタイルが、これからだんだん普及していくと思います。
そのため、一回あたりにかける費用は当然少なくなり、カジュアル化、シンプル化、が進むと思われます。
ただ、それぞれが ばらばらのままに終わるのは もったいない。最終的にまとめて記録に残すためのメディアサービスが必要になるでしょう。
少人数のマイクロウェディングが増加する!
社会的な義理や見栄のため、人数合わせのために人間関係の薄い人たちを結婚式にゲストを招くという習慣はますます減少傾向に加速がかかることでしょう。
従来の2時間から3時間という限られた披露宴の枠の時間の中では、かなえられなかったこと、つまりごく親しいひとたちと深いコミュニケーションをとれることに価値観をもつ人がもっとふえると予想します。
ホテルのスイートルームで家族でお泊まり、小さなコテージやキャンプ場、グランピング場やヴィラを貸し切るなど・・・
心地よい空間で 一緒にご飯を作ったりしてゆっくりと時間を過ごしたり、星空を眺めながら語り明かしたい、という時間にとらわれないスタイルが これから急増していくことになると思います。
ペーパーレス、キャッシュレス、デジタル化が加速する!
すでに 始まっていますが招待状などのペーパーで送付する代わりに、ウェディングサイトを作ってゲストへのお知らせや、プロフィール紹介、出欠管理をし、さらに会費制にして、事前にお祝い金の決済を済ませる、というデジタルコンテンツサービスが加速すると思われます。
現在新郎新婦の親世代は過渡期にあり、従来の重みのある結婚式をよしとするアナログ派と、革新的なものに抵抗感がないデジタル派、がいらっしゃいますし、アナログの良さを見直す方もおられると思いますので、ご祝儀制もなくなりはしないと思いますが
あと5年もしないうちに、親も完全にデジタルに慣れた世代になります。セキュリティの観点からも、返信はがきを投函することや、現金を扱うリスクを減らすべく、デジタル化、キャッシュレス化はかなり早めに進むと予想します。
オンラインがあるからこそリアルの価値がさらにあがる
人と人がつながるのに リアルに会わなければならないという呪縛からも解放されつつあるけれど、やっぱり そこにいかなければ、感じられないこと、リアルにあわなければ わからないこともたくさんあります。
私は 知らないところに行く時には、グーグルストリートビューで駅から現地までの道をいったん 体験リハーサルしてからいくことにしているのですが現実に 同じ風景を目の前にした時は とっても感動します!
海外にお住まいでweb電話で何度もお顔合わせしていた新郎新婦様が来日されて、本当にお会いできたときの感動はたんなる初対面、ではない分、とても大きいです。
オンラインで事前にゲスト同士がお互いにつながっていたからこそ、リアルに会えた時 本当に、そこに、今、目の前にいてくれてる、という奇跡を深く感じることができるようになると思うのです。
オンラインは 所詮 リアルには勝てない という人もいます。
けれど、勝負する必要があるのでしょうか?
オンラインがあるからこそ、リアルに会える価値がさらに上がる
私は そう考えています。
ライフセレモニーとしてウェディングと繋がるサービスが増える!
すでに そのようなサービスも各地で始まっていますが、これからは、結婚式をきっかけに 子供がうまれたお祝い、10年目の結婚記念に、と 人生の記念日や節目ごとに ちょっとしたセレモニーやパーティを行う、ライフセレモニーとして人生の記録をつなげていくサービスが増えると予想しています。
むかしでいう 町の写真館みたいな感じ。
これからは映像があたりまえになっていくのでそれをまとめて自らの人生をドキュメンタリー映画として残したいというニーズも、これからの10年で増えていくのではと思っています。
個人的にはこれがすごくやりたい。。。! 広まって欲しい!
いろんな人の生き方、人生、その縦と横が繋がって色とりどりの布が 織り上がる、、、知らない人だけど、いろんな生のドラマを お互いに知ることができれば元気がもらえたり、つまづいたときのヒントにになったり、なによりも 知らない誰かに幸せを届けられるような自分自身の人生を 誇りに思えるようになると思うのです。
そんなサービスを作れるように、、いまから仲間を募集します〜!!
番外編:アフター・コロナに予想される2021年のウエディングトレンド5
ハーパーズ バザー・オンライン
https://www.harpersbazaar.com/jp/lifestyle/love-weddinng/g32832546/wedding-trends2021-200611-hns/
私が感じていたことは バッチリ!当たっていた!と嬉しくなりましたが、さらに、平日の結婚式や、サスティナビリティなコンセプトがトレンドになるというのは とても嬉しいことです。
まとめ:これから結婚式をする新郎新婦さまへ
とはいえ、これまでと全く違う結婚式のあり方にはとまどいがあるし、ゲストに失礼ではないか親御様やご親族へのご理解が得られるのか不安や迷いもいっぱいおありかと思いますすでに契約している式場とのやりとりにも不安があるという方もいらっしゃるかもしれません。
そんなお二人にはフリーランスウェディングプランナー野口雅子に無料で30分のご相談ができます。相談だけで終わっても大丈夫。ご友人にサプライズしたいというご要望も大歓迎です。あなたのお役に立てますように。。。
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